1. 英語(yǔ)授業(yè)の課題を解決するデザイン

　「聞いたことは忘れ，見(jiàn)たことは覚え，體験したことは忘れない」英語(yǔ)の授業(yè)ではTotal Physical Response (TPR)のように行動(dòng)やジェスチャーをしながら発音すると定著がよいことは多くの先生方が體験的に実感されていることでしょう。私たち教師が行っていることは生徒たちの記憶にtraceを殘すことです。そのために，帰納的に指導(dǎo)したり，演繹的に指導(dǎo)したり，ICTを活用したり，いろいろな工夫をしながら日々の授業(yè)を行っています。
　ところで，PPP（Three P）アプローチをご存知でしょうか。知っているいないにかかわらず，多くの先生方はこの形式で文法や表現(xiàn)を授業(yè)で指導(dǎo)されているのではないでしょうか。

PPPの指導(dǎo)手順と內(nèi)容

Presentation（提示）	新出語(yǔ)彙や文法?表現(xiàn)についての明示的説明
↓
Practice（練習(xí)）	正確さに焦點(diǎn)化した，リピート，パターン練習(xí)
↓
Production（表出）	自発的な，意味に焦點(diǎn)化した言語(yǔ)使用活動(dòng)

　PPPを使うべきかどうかという議論は別として，授業(yè)で新しい文法や表現(xiàn)を?qū)W習(xí)したら，最後には生徒自身のことばでProduction活動(dòng)をauthenticに行うことの必要性が長(zhǎng)い間言われ続けてきました。しかし，現(xiàn)狀としては教科書(shū)の進(jìn)度や時(shí)間の都合により，または基礎(chǔ)的な練習(xí)を重視するために，このProduction活動(dòng)が行われていない場(chǎng)合があります。そうなると，生徒たちの言いたいことをoutputする手前で止めてしまっている可能性があります。
　また，もしProduction活動(dòng)がSpeakingだけで終わっていたら，生徒たちは書(shū)けるようにならない可能性があります。私はワークショップのときに「『しょうゆ』を漢字で書(shū)いてください」と出題しますが，9割の參加者は書(shū)けません。長(zhǎng)期間にわたって日常的に何度も何度も「醤油」という漢字を読んでinputしているつもりでも，覚えようとしなかったり，書(shū)く練習(xí)をしなかったりでは書(shū)けるようにはなりません。Sunshine English Course（以下Sunshine）では，inputしたことを無(wú)理なく自然にoutputできるように段階を踏んだ活動(dòng)を設(shè)定しています。
　一般的に英語(yǔ)の授業(yè)では，inputに多くの時(shí)間をかけて，output，特に書(shū)くことにはあまり時(shí)間をかけていないようです。そうすると，トータルで4技能のバランスをうまく取れなくなってしまいます。ピッツバーグ大學(xué)の白井恭弘教授は，外國(guó)語(yǔ)學(xué)習(xí)では大量のinputと適量のoutputが必要であると力説されています。Sunshineでは通常課（PROGRAM）の各セクションで，適度に話すこと?書(shū)くことも行い，4技能のバランスがよい授業(yè)ができるようになることを目指しています。

2. 4技能の活動(dòng)でステップアップしながらくり返す

　Sunshineでは，通常課の見(jiàn)開(kāi)き左ページに新出文法?表現(xiàn)を?qū)W習(xí)するページがあり，次のようなPresentationとPractice，Productionが用意されています。

Sunshineの紙面構(gòu)成

Basic Dialog	場(chǎng)面をイメージできる対話で文法?表現(xiàn)の理解を図る
Listening	イラストを參考にしながらL(zhǎng)isteningし，問(wèn)いに答える
Speaking	ドリル形式で簡(jiǎn)単に発話できるようにSpeakingの基礎(chǔ)練習(xí)をする
Let’s Try	ペアで會(huì)話し，実際のコミュニケーションに近づける
Writing	気持ちや考えをWritingで自己表現(xiàn)し，My Projectにつなげる

Sunshineの紙面構(gòu)成（3年pp.16-17より）

　Listening（1年では「聞いてみよう」）は，多くの生徒が自信を持って取り組める活動(dòng)です。學(xué)んだ文法?表現(xiàn)を含む英文をイラストを見(jiàn)ながら聞いて，新しい表現(xiàn)の意味をイメージしやすいようになっています。生徒はときどき聞き直したがるので，必要に応じてくり返し聞かせて達(dá)成感を與えるようにしましょう。デジタル教科書(shū)があれば，最後にスクリプトを見(jiàn)せながら聞かせることもできます。
　Speaking（1年では「言ってみよう」）は，最低限の文法操作を適度な難易度に設(shè)定した練習(xí)によって，學(xué)んだ表現(xiàn)を使えるようにし，発話の基礎(chǔ)を固めます。ここでは正確さを高めたいので，理解できないまま進(jìn)めてしまうとあとで混亂のもとになります。教師が事前にデモンストレーションをし，全員で練習(xí)をして，発話方法?內(nèi)容をはっきりさせてからペアで確認(rèn)しながら行います。活動(dòng)中は機(jī)間指導(dǎo)をして，必要に応じて援助します。
　Let’s Try（1年では「使ってみよう」）は，Speaking（「言ってみよう」）よりも自由度の高いinteractionをペアでできるように設(shè)定しています。Let’s Try（「使ってみよう」）には，すぐにできる活動(dòng)もあれば，事前に準(zhǔn)備が必要なものもあります。會(huì)話で使いたい定型表現(xiàn)や語(yǔ)彙は必要に応じてWORD BOXに提示してあります。事前に説明を加えてから活動(dòng)してもよいのですが，活動(dòng)方法を生徒に読ませて一度活動(dòng)させ，生徒たちが言いたいことをうまく言えない狀態(tài)にしてから教師が説明すると，文法や表現(xiàn)の使い方がより印象深く定著しやすくなります。教師側(cè)で事前に教材研究をし，いろいろな活動(dòng)方法を考えましょう。
　こうして，ある程度使えるようになってきたら，次の時(shí)間に本文を?qū)W習(xí)し，その中に配置されている新しく學(xué)んだ文法?表現(xiàn)に「気づき」ながら學(xué)びを深めます。
　Writing（1年では「書(shū)いてみよう」）では，自分の言いたいことを英語(yǔ)で書(shū)く自己表現(xiàn)活動(dòng)を行います。これらの多くは，各學(xué)年3箇所に設(shè)定されているMy Project（パフォーマンス活動(dòng)）での活動(dòng)につながっており，My Projectではふり返って參照できるように工夫されています。また，この「書(shū)く」活動(dòng)では，発達(dá)段階に配慮し，1年生の初期のころは英文を書(shū)き寫(xiě)す程度のことから始め，次第に単語(yǔ)を入れかえて英文を完成する活動(dòng)を取り入れていき，自分の気持ちや考えを狀況に応じて自己表現(xiàn)できるようにと，少しずつ難易度を高くしています。
　このようにListening（「聞いてみよう」），Speaking（「言ってみよう」），Let’s Try（「使ってみよう」），Writing（「書(shū)いてみよう」）を通して，新出文法?表現(xiàn)を4技能を使ってステップアップしながらくり返し學(xué)習(xí)していきます。

3. ビギナーからベテランまで！

　Sunshineでは，4技能をバランスよく指導(dǎo)できるだけでなく，AB判（縦がB5，橫がA4）のワイドな紙面構(gòu)成により，美しい寫(xiě)真やイラストで英文の內(nèi)容や文法が持つ意味をイメージしやすくし，生徒たちの興味を引き，理解を深める配慮をしています。
　また，若い先生方が迷わずに授業(yè)展開(kāi)でき，生徒が効果的に4技能を伸ばす練習(xí)ができるような構(gòu)成になっていますし，もちろんベテランの先生方が自分の授業(yè)スタイルに合わせて各活動(dòng)內(nèi)容や順?lè)?span id="b4crhzp" class="attention2">アレンジしたり，新たな活動(dòng)を加えたりして扱うこともできます。
　このように，授業(yè)で一度行った練習(xí)はリハーサルとして生徒の記憶に殘り，家庭でも復(fù)習(xí)しやすくなります。したがって，授業(yè)のSpeaking（「言ってみよう」）やLet’s Try（「使ってみよう」）で話した英語(yǔ)を今度は「書(shū)く」課題として宿題にしたり，Writing（「書(shū)いてみよう」）を宿題にしたりすることもできます。これらの多様な練習(xí)を通して學(xué)習(xí)の仕方を身につけさせ，學(xué)校の授業(yè)と家庭學(xué)習(xí)のつながりを持たせて，自律的學(xué)習(xí)者を育てるようにしたいものです。