Q. 北斎は「冨嶽三十六景」をはじめとする多くの浮世絵を殘していますが、そもそも浮世絵にはどんな特徴があるのですか?
浮世絵は大きく分けて肉筆畫と木版畫の2種類があり、それぞれに特徴があります。肉筆畫は、力強(qiáng)いものから繊細(xì)なものまであり、多彩な描線の表現(xiàn)や色彩の濃淡など、絵師の直接的な筆づかいによる表現(xiàn)が特徴です。浮世絵版畫は、ぼかし摺り、薄墨、金銀摺り、空摺りなど、版畫ならではの摺りの技法による表現(xiàn)が特徴です。さらに木版畫は、肉筆畫と違い大量に生産することができることも特徴の一つです。
